ネパールポカラに障害者の自立生活体験室をつくるプロジェクト

(クラウドファンディング達成しました!)

継続して支援しているネパール・ポカラに自立生活プログラムが行える体験室を設置するため、初の試みとしてREADYFORさんの協力を得て、クラウドファンディングに挑戦しました。

 障害者が地域で生きていく力(障害者自身のエンパワメント)に必要な事は障害のない人たちと同じ教育を受け、同じような経験をしたいだけその中で悩みを相談し経験に変え、小さな経験が自信につながる。
地域社会を変えるためにも、小さな力が集まり普段の改善していきたいところを話し合ったり、行動し、理解者の中には行政職員、大統領に届けたい。

人権が保障された国にパラダイムシフトされた障害者であれば、スタートラインに立てる。

下記のURLに新着情報が載りますのでご確認ください

https://readyfor.jp/projects/nepal-pokhara-iltaiken

多くの人たちにシェアとご協力ありがとうございました!

 

長位鈴子

ネパールのポカラ市障害者自立支援活動

なぜ、自立体験室が必要なのか?

平成29(2017)年1月、私たちは2週間ほどネパールへ行き、現地のILS-Nepal<ネパール自立支援協会>とCILカトマンズを訪問。それぞれセンター訪問や2015年に起こった地震の被災障害者在宅訪問等を行いました。

首都カトマンズと地方都市ポカラではそれぞれ活動内容やニーズが異なり、地震被害が少なかったポカラでは避難先として多くの人が転居してきています。

地震で受傷し障害者になった人だけでなく、被災の前から障壁をもち社会参加や学校教育を受けていない障害者にもピアカウンセリングやアドボカシー等で多くの被災障害者のエンパワメントを目的に活動しています。

 

実際の現場を見てきて、いくつかの課題があることが感じられました。生活保障のために障害年金に近い制度はありますが重複障害または上下肢障害で1級、下肢のみ上肢のみ聴覚・視覚どちらか一方の障害だと2級となり、金額も1級で2,000ルピー、2級で600ルピーしか受給することが出来ません。ネパールでは綿のストール1500ルピー、ランチが1300600ルピー程度なので、到底生活が保障される金額ではありません。また、避難して都市部に住んでいても戸籍のようなものを居住地に移すことが出来ず、障害者手帳や年金と言ったサービスを申請することができないという点が課題として浮かび上がってきました。地域特性として障害をもって生まれたことに対して、前世で悪い行いをしたからだと言われることがあると聞き、そのせいか地域に暮らしながら外出する機会がないと言った声がありました。

私たちはポカラでの自立生活運動を行うにあたり、自立生活体験室の必要性を強く感じました。自立生活プログラムやピアカウンセリングを行い、次のステップとしての自立体験が必要不可欠であるにも関わらず、現状では介助者を使いながら自立生活を行うということができません。ネパールの国家としての社会保障(障害年金をはじめとして、パーソナルアシスタント制度)が1日でも早く法整備が整うよう、事例を多く作ることが急務であると考えます。

 

「今、私たちにできることは何か」を考え、一緒にポカラの自立生活運動のための支援金を送金していきたいという風に強く願います。

現地の活動

地震被災者訪問

地震被災者訪問


在宅訪問

自立生活プロクラム

買い物体験

学校障害者についてオリエンテーション

バリアフリーチェック、アクセス交渉

権利擁護

1.      ピアカウンセリングと家族カウンセリング

資金支援団体

JIL九州ブロック、JICA草の根協力プロジェクト...



ポカラで自立体験室ができました!

詳細の報告については近日公開予定です。しばらくお待ちください。